「あんな言われ方したら、すごい不愉快だわ」
「なんで、あんな風に言い方するのかしら」
こんな風に、あなたがAさんに言いたいことや聞きたいことがあるとしましょう。
これをそのままAさんに言えばいいんですけど
言うとなんだか良くないことが起きそうな気がして
Aさんに言う、あるいは聞くという選択を
しないことがあります。
自分が納得をしていれば問題ないのですが
自分が納得をしていない場合
不満ポイントが1ポイント入ります。
このポイントが貯まって
自分の内側に留めて置けなくなると外に出したくなります。
外に出すパターンは大きく分けると2パターン。
【パターン①】 本人に直接言う
【パターン②】 本人以外の誰かに言う
【パターン①】の場合、穏やかに言えて、聞けるとしたら、それが最も適切なコミュニケーションだと言えるでしょう。一方で、勢いよく言うこと(語気が強くなり、怒りをぶつけるような伝え方)は、相手がパワハラに感じたり、勢いに反発してきたり、望まない結末になりかねないので、おすすめできるコミュニケーションとは言えません。
そして、今回、クローズアップしたいのは【パターン②】です。
これは「(本人の)いないところで」行うコミュニケーションですね。
人がネガティブな形で辞める組織では、往々にしてよく見られるコミュニケーションです。
この「いないところで」行うコミュニケーションには、次のような影響が考えられます。
言いたいことも聞きたいことも、相手は知る由がないから、修正ができない
想像や推測に基づいた会話が重なることで、相手に対する決めつけが大きくなる
相手の目を見てコミュニケーションがやりにくくなるか、コミュニケーションに勢いが必要になる
懸案となっている問題は、解決されないまま放置される
自分が「いないところで」自分も誰かに言われているだろうと思うようになり、疑心暗鬼になったり、派閥が生まれたりして、職場内コミュニケーションは安全ではなくなる
他にも影響はいくらでもあげられますが、この5つの影響が目に見えるような組織だったら、働く人が嫌気が差してもおかしくないですね。
まずは、あなたの職場で、「(本人の)いないところで」行うコミュニケーションが起きていないかを、観察してみてください。
そして、わたしの場合は、その次に「本人以外の誰かに言わずにいられない、その人自身」を、よく観察してみるようにしています。そうすると、その人がAさんに向けている不満以外に、その人が満たされていない何かが、見えるようになってきます。
「豊かな海を取り戻すために、森に木を植える」のと似ています。
一見すると見えないつながり。
それが見えた時に、ガラッと状況を変えるポイントが見つかったりします。
●「(本人の)いないところで」行うコミュニケーションが起きていないかを観察する
●「本人以外の誰かに言わずにいられない、その人自身」を観察する
やってみてくださいね。
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