「役職者になりたくない」
そういう声を耳にしたので、「実際のところ、どうなんだろう?」と思い、2024年6月にメルマガ読者の皆様に匿名アンケートを実施しました。
アンケートにご回答くださったみなさま、ありがとうございました。
ダントツ1位は「仕事量が増える」
お題は、<「役職者(管理者、課長、主任、リーダー等)になりたくない」という発言の背景には、何がありますか?(何があると思いますか?)>でした。
画像で文字が切れちゃっててすみません😓
修正の仕方がわからないので、ご容赦ください。
トップ5(同率を含む)をご紹介すると
仕事量が増える(76.9%)
いまの役職者の仕事を見ているとやりたいとは思わない(65.4%)
仕事に対して手当てが見合わない(たいして給料が上がらない)(61.5%)
チームの方針や意見をまとめるのが得意じゃない(61.5%)
シフト調整がつかない時に引き受けなきゃいけないのが嫌だ(38.5%)
スタッフに指導するのが得意じゃない(38.5%)
となりました。
皆さんの職場の現状はどうですか?
ちょっとコメントを追記します。
*1位「仕事量が増える」
現場の仕事に管理職の仕事がプラスされるという実態、ありますよね。勤務時間は変わらないのに、仕事が増えれば、そりゃやりたくないですよね。
*2位「いまの役職者の仕事を見ているとやりたいとは思わない」
「自分もやってみたい」と思える先輩の姿を見せられていないということですね。これはいまの役職者が悪いというよりも、役職者にかかる負担感や仕事量を減らすマネジメントがないことが問題なのかもしれませんね。
*3位「仕事に対して手当てが見合わない(たいして給料が上がらない)
手当て問題ですね。原資が限られる会社によっては、スズメの涙のような手当てしか出ないケースもありますね。「それくらいしか給料上がらず、仕事量増えるなら、現状のままでいいです」という声があがっても仕方ないですね。
*3位「チームの方針や意見をまとめるのが得意じゃない」
これは向き不向きの問題というよりも、チームをリードする上で役立つスキルアップや、チームマネジメントの支援を、会社としてやっているかどうかですね。
*5位「シフト調整がつかない時に引き受けなきゃいけないのが嫌だ」
これは1位の具体的な例ですね。チームメンバー同士が、協力し合える関係性の職場だと回避できそうな声ですね。
*5位スタッフに指導するのが得意じゃない
これは3位とも類似した声ですね。
役職者が力を発揮できる環境か?
介護業界では、まだまだ「現場の介護ができる人」を役職者に配置する傾向は強いかなと感じています。
ですが、利用者に良い介護を提供する上で求められる知識・技術と、チームの仕事をマネジメントする上で求められる知識・技術は、本来、別物です。
役職者に求められるチームマネジメント力は、勝手に身につくものじゃないから、きちんとトレーニングの機会を与えるべきだと思うんですよね。
とはいえ、トレーニングのコスト(お金、時間)に限りがある会社もあります。その場合は、せめても、チームマネジメントを支援する仕組み・環境整備に、経営者が取り組む意思を示してもらいたいですね。
1位〜5位(全6項目)の声に応えて、現役職者の環境改善や仕組みづくりに取り組んでいる組織であれば、「リーダーになりたくない」とか「リーダーにならなきゃいけないなら、辞めます」なんて声は上がらない組織へと成長していくでしょう。
「ちょっと機能しないな」と思う職場環境や仕組みの会社は、やはり人の問題で苦労しています。(人手不足やリーダー人材不足など)
一方で、私が知る会社の中で、経営で「人」を大切にする会社の共通点は、社員の労働環境をより良くするための環境改善や仕組みづくりに着目して、経営しています。
後者のような会社が増えていくことを願っていますし、そういう会社を全力で支援していけたら、わたしとしても嬉しいですね。
Comments