「無資格・未経験OK」
「年齢・経験不問」
「マンツーマンで研修充実」
限られた空間でプレゼンが求められる
折り込み広告の求人チラシで
意中の人を射止めるキャッチフレーズを
編み出せるかどうかは
情報を読んでもらえるかどうかを左右します。
その中で冒頭のようなキャッチフレーズを目にするたびに
ある考えが頭をよぎります。
『これって「条件次第の求職者」が集まりやすくなるんじゃないのかな?』
わたしも、求人広告を依頼した経験があるので
目を引くキャッチフレーズを作るのは
そんなに簡単ではなかったですし
「子育て中の方・未経験の方歓迎!」
と広告を出して欲しい人材に出会った経験があるので
そうしたキャッチフレーズが無意味だとは思いません。
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ただ、考えてみて欲しいんです。
例えば、甲子園を目指している
私立高校の野球部であれば
「甲子園を一緒に目指しませんか?」
というキャッチフレーズで部員を集めるでしょう。
「未経験歓迎」も掲げるかもしませんが
欲しい部員の優先順位としては
1番:甲子園を目指す志がある=一緒にプレーしたい人
2番:野球やったことないけどやってみたい=未経験者
なんじゃないかと思うのです。
自社の求人情報をみてみて
「自分たちが一緒に働きたい人」を採るための求人ではなく、
「当てはまりそうな人が応募しやすくなる」ための求人になってはいないか?
どちらも大事なんですが
前者が抜け落ちがちなので、抜け落ちていないか=きちんと表現しているかを
検証する目を持つことをオススメします。
「条件」が合うからと応募してきた人は、辞めるも辞めないも「条件」しだいです。
会社の理念に共感した上で、条件も理解して入った人は、辞めにくい傾向があります。
「離職の原因は採用にあり」という一文が
わたしの尊敬する岡本文宏さんの著書の中にありました。
現場とのミスマッチって、今回着目したようなポイントから起きているのかもしれませんね。
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