事業を成長させて、社会により多くの価値を提供していくためには、組織が盤石(ばんじゃく)じゃないと、まあまあ苦労します。
採用したスタッフが半年と持たずに辞めてしまう。
社内の人間関係が機能していない。
残業を制限すると、隠れて残業したり、仕事を家に持ち帰ったりする。
問題点を指摘はするが、解決できない状態が続いている。
管理職のマネジメント力が期待値を下回っている。
この状況では、事業の成長を見込むには、足を引っ張る状況があちこちにあり、「歯車がかみ合わない」と感じたり、ストレスを抱えながら働いていたりするかもしれません。
そうすると、こうした問題点をなくしたいと考えますね。
なくして、「安定」した状態を作りたいと考えます。
そうした経営者やマネジャーから、わたしもコーチや研修の仕事の依頼をいただいています。
ただ、今朝、ある書籍を読んでいる時に、ふと「果たして、不安定であることって、問題なんだろうか?」と思ったんです。
読んでいる書籍の内容とまったく関係の内容で、こうした問いがひらめく時、だいたい、ええとこついてることが多い(笑)
「VUCAな時代」というワードも少し使い古された感じもしますが、確かに予測不可能で、複雑で、不安定な時代です。
「営業はこれをやっておけば大丈夫!」なんてものがあったのかもしれませんが、SNSマーケティングも、YouTuberの広告収入は激減していますし、Twitter(現「X」)の運営方針転換もいきなりでしたしね。
じゃあ、「不安定であることが当たり前(前提)」だと捉えてみるのはどうだろう?
安定を目指して、安定したらほっとして、それが長く続く事を祈って、崩れたらバタバタしながら場当たり的対処をするのではなく、
安定を目指して、安定しても、崩れることを前提にした準備が常にあって、崩れたら「はいはい、そこが崩れたのね」と受け止め、実行できるプランA、プランBが用意されていて、実行できる。
そう、つまり、「安定したらゴール、あとは神のみぞ知る」じゃなく、「安定しても、不安定への備えが万全にできればゴール」って感じです。
まだ、探究の余地が多いテーマですが、「不安定=悪」とは限らないし、「不安定」だからこそうまれる気づきや発想、そこで身につくスキルやレジリエンスは、安定していると身につかないものですしね。
「不安定力」については、まだまだ深めてみていきます。
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