他の社員から不平不満が噴出している社員がいます。
いくら指導しても修正が効きません。
上司に相談し、面談をしてもらっても、効果はその時だけ。
しばらくすれば、元の木阿弥(もくあみ)になる。
にもかかわらず、上司の結論は決まってこうです。
「しばらく様子を見よう」
これで会議は終わり。
そして、何も変化が起きず、同じ議論の繰り返し。
こういうケースって、結局、何にも変わりませんよね。
ところで、このセリフ、医師から言われることがあります。
医師が投薬や治療を施してから
「しばらく様子を見ましょう」というケース。
これは、打つべき手を打った
つまり、「状況の好転に向けたアクションを実施済み」だから
これで状態が好転するか、変わらないか、悪化するかを
一定期間、観察し、その後、状況を再確認するという意味ですね。
ところが手に負えない社員に対する「様子を見る」という結論は
「状況の好転に向けたアクション」を決めずに言われたり
「状況が好転しなかったアクションを変えない」まま言われたりします。
「様子を見る」と発言した時点で
「何も変わらないだろう」と半ば諦めの気持ちが見え隠れしていませんか?
無策で状況が好転する
時間が解決してくれると期待しているとしたら
それは責任者がマネジメントを放棄しているようなものです。
こういう状況が続くと、社員から
「この会社(責任者)はダメだわ」と
三行半(みくだりはん)を突きつけられるのも時間の問題でしょう。
あなたの上司が「しばらく様子を見よう」と言ったら次の3つは確認しましょう。
1)これまでと違うどんな対策をするか
2)「いつまで」様子を見るか
3)「どんな基準」で「何」を観察するか
これが不明確だと、ストレスが溜まるだけですからね。
#人が辞める組織
#様子を見る
#問題を先送りしているだけ
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