そう言われても・・・
今日は、近所にある昔ながらの不動産屋さんの入口に貼ってあった「ご自由にお入りください」の貼紙からの探究です。
「ご自由にお入りください」
ほんとに、お店の人の思いを文字にして貼紙をしているのだと思います。ただ、そういう貼紙をしてもらって、やっぱり入りにくいなって感じたんですよね。
古びた店舗で、奥には昔ながらの事務机がいくつか置いてあり、中も明るい雰囲気ではないから、用事があっても入りにくいな〜って思うような店構えなんです。
だから、「ご自由にお入り下さい」って言われてもなぁ・・・その通りにはできないよ〜と思ったわけです。そこから今日の探究が始まりました。
「何回も言ってるのになぁ」
「何度も言ってるのに、その通りに行動しない。困ったやつだ、まったく・・・」
こんな風に子どものことや、部下のことを思うような場面ってありません?
伝えているんだから、その通りにしてくれたらいいのに、相手がそう行動しなければ、理解できない相手に感じたりしますよね。
これは、いってみたら不動産屋さんが、「ご自由にお入りくださいって書いてるのに、なんで入ってこないんだろう?」って嘆いているようなものですね。
いや、まず、入りやすい環境を整えてます? そもそも、どんな人に入ってきてもらいたいんですか? 学校帰りの小学生? 会社帰りのサラリーマン? 賃貸物件探している人? 近所のおじいちゃんおばあちゃん? その対象の人が、どんな状況や環境なら、店舗に入ってきやすくなるかを考えました? 子どもには、おかしを置いておく? サラリーマンには、コンセントやWi-Fi環境を整える? 物件探している人には、座って物件が見られるソファーを置く? 近所のおじいちゃんおばあちゃんなら、入口の段差でつまずかないように配慮してる?
貼紙一枚でこちらが思う選択をしてくれるわけじゃないと思うんですよね。
もう少し具体的なサポートがいるかも
そう考えると、相手のニーズをキャッチすること、環境を整えることなど、相手に期待する行動をとってもらうためにやれることは、他にもありそうですよね。
「何回も言ってるんですよ?」という人は、「何回言えばわかるんでしょうね」ということもあります。
指示したから相手が動くんじゃない。指示に従って、相手が動きたいと思える条件や環境も含んで、サポートができたら、きっと望む結果にいち早くたどり着けるでしょう。
準備が十分じゃなく、出かける時にバタバタしている子どもに、「何回言うたらわかるんや!」と怒鳴ったところで、次から準備万端になるわけじゃないでしょう。
「何回も言っているんですよ?」ということは、もうあなたもわかっているわけでしょう? 口で言うだけじゃ変化が起きないという結果を、何度も目にしてきているのだとしたら、あなたの関わり方を違えてみないとね。
準備につきあったり、コツを教えたり、リスト化したり、準備のしかたを学べるようにサポートするほうが、よっぽど次につながるでしょう。
繰り返しになりますが、「何回、言えばわかるの?」と関わり方を変えていない自分のことを棚に上げて、怒鳴り散らしている暇があったら、自分のことを棚から降ろして、自分にやれることを探すようにしましょうね。
ちなみに、わたしは、自分のことを棚に上げて、子どもにガミガミ言ってしまう時は、上のように考えて、自分にやれる関わり方を探すようにしています。
#同じことを何回も言わされる #パートナーシップ #ぺホス #同じやり方で違う結果は手に入らない
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