その状態が続くと、一体何が起きるのか?
前回(1/2)のおさらいです。
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納得のいかないことを、ただ納得がいかないと言えない。 苦しいことを、ただ苦しいと言えない。 手伝ってほしいことを、ただ手伝ってほしいと言えない。
「自分がいま、どういう状態か?」が言える”場”がそこになければ、それはパートナーシップが欠けている証拠です。
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では、「自分がいま、どういう状態か?」が言えない状態が続くと何が起きるでしょうか?
「そう、自分がしんどくなりますね」・・・なんて表面的なことが、わたしの言いたいことではありません(笑)わたしが注目したいことは、コンテクストに関わる話です。
「相手も全部は言ってないだろう」という推測が働く
「自分がいま、どういう状態か?」が言えないと、自分には言えていないことがあるーということを、自分は知っていますよね。でも、これは意識できるレベルのことですから、「よし、言おう!」とか「やっぱり、言えない」とか自分の頭の中で選択している感覚があろうかと思います。
ただ、同時に、自覚していないレベルでは、「相手も全部は言ってないだろう」と勝手に推測し、なぜか確認のための質問をしないという作用が働きます。
そう言われて、自分の体験を振り返ってみたら、大なり小なり思い当たることがあるはずです。
「それ、本人に確認すればいいじゃない」ということを、確認せずに(できずに?)いる人を、何人も見てきて思うわけです。そういう人は、自分にいま起きていること(不安、後悔、感謝、等)で、言わず(言えずに?)にいることを抱えていることが多いなぁ…と。
ただ、言えばいいだけなのに、言わない。 ただ、聞けば良いだけなのに、聞かない。
こんな状態が組織の中にあるから、突然、退職願が出てきたり、出社しなくなる社員がでてきちゃうんじゃないかと思うんです。そんな不健全な状態、わたしはこの日本中の職場から一掃できたらいいのにって思うわけです。みんな苦しいはずだと思うから。
「言い過ぎたなと思って、後悔しているんだ」
自分が厳しく言い過ぎたとかがあれば、「言い過ぎたなと思って、後悔しているんだ」って言えばいいじゃない。
傷つけたんじゃないかなと思ったんだったら、「傷つけたんじゃないかなって心配しているんだ」って言えばいいじゃない。
手伝ってほしいって言うと、相手に「わたしにばかり振ってきて」って思われるんじゃないかって想像するんだったら、手伝ってほしいって言う前に、「なんでわたしにばかり振ってくるの!って思うかもしれないけど」って、ひと言添えればいいじゃない。
相手を傷つけるんじゃないかと思うんだったら、「いまから話すことが、君には耳の痛い話で、傷つくんじゃないかと思ってるんだけど」と、ひと言添えればいいじゃない。
そんな風に相手に起きることを想像して、言うのをやめたり、聞くのを諦めたりするんじゃなくて、その想像していることも伝えればいいと思うんですよね。
仮に、想像したようなことが相手になければ、「そんなことないですよ」とさらっと返ってくるだろうし、想像したようなことがあったとしても、一言添えて伝えられたら、きっとその一言がクッションになって衝撃は和らぐでしょう。
リーダーが正直に、自分に起きていることを言葉にすることが、リーダーになりたくないという社員が減ることにつながるなんて、考えたことないかもしれないけど、そういうアプローチが、コンテクストにアプローチするってことでもあるんですよね。
ま、それだけで、すべてが激変しないかもしれないけど、”問題の位置”を自分の手元に引き寄せてできることの一つだから、だまされたと思って、やってみてくださいね^^
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