社内のパートナーシップは、デザインがなければ崩れやすい

「誰も意見を言ってくれない」

 パートナーシップ研修を提供していると、次のような質問をいただくことがあります。

 「みんなの意見を聞きたいのに、誰もその場では意見を言ってくれない。なのに、裏ではあれこれ言ってる。これを言ってもらうには、どうしたらいいんでしょうか?」

 これ、ありそうな話ですよね。そして、これは「タマゴが先か?鶏が先か?」みたいな話で、どちらに軸足を置くかで、問題点も解決策も変わります。

 「誰も意見を言ってくれない」

 もしかすると、この表現が、この問題の核心なのかもしれません。“問題の位置”が、自分の外側にあるととらえているから、ものすごく簡単に表現すると、「(相手が変わらないことには)どうしようもない」と言ってるようなものですからね。


 どうにかしたいという立ち位置から質問をしているようだけど、どうしようもないと決めつけてるのだから、「問題、解く気あります?」と思っちゃいます。

「誰のせいか?」って捉えてることが、ズレているのかも

 会議で意見が出ないのは、「意見を言わないスタッフのせい」と捉えていることが、それを引き起こしているのかもしれません。

 「え!じゃ、私が悪いっていうんですか?!」と思ったあなた。

 わたしは、どっちがいいか悪いかという話はしていないんですが、そう聞こえてしまうのだとしたら、そこに「人を評価する」というコンテクストが影響しているのかもしれません。

 意見が出ないのは誰のせいか?に立っているのだとしたら、それは 誰が悪いか?誰が変わるべきか?と人を評価するコンテクストが、そこにあるってことでしょう?


 「私が悪いっていうんですか?!」も「良い・悪い」という評価なんだから、あなたもそのコンテクストに影響を受けているということになります。

 そんな、評価が前提になっている人がいる場で、評価を気にせずに意見を言えっていうのは、「真夏のビーチで汗をかくな」というようなもの。無理でしょ?

 「意見を言わないんです」という言葉の背景に、スタッフに問題があるという捉え方が少しでもありはしないか。そこを観察してみてください。

 スタッフに問題があるという捉え方が支配する空間で、『安全に、安心して、意見が言える』かといえば、それは到底無理な話だと言わざるを得ません。


この約束、なんで、みんなしないんだろう?(謎!)

 『なんでも話せて、なんでも聞けて、そのことで関係をこじらせない約束』があれば、話しやすさは作り出せると思うけど、なんでこの約束をみんなしないんだろう?と不思議でなりません。

 この約束があれば、「みんなの意見を聞かせて」と言われたスタッフにしたら、どれほど言いやすさが増すでしょうか?(体験したことがないと想像しにくいかもしれませんが)

 でも、「意見を言う」は「意見を聴く」と密接に絡んでます。


 厄介なリクエストや、耳の痛い意見であっても、一旦は、そのまま受け取るという対話姿勢が、その場にいる全員にあれば、とても安心で安全な空間が作られます。


 そういう「“優劣”や“正誤”の評価に影響されない場」をつくるデザインがないと、パートナーシップは崩れやすい。社内のパートナーシップに大きな影響力を持つ人が、いなくなった途端にガタガタし始めるってことは、多少なりとも経験があるでしょう。


 パートナーシップは、空間の質そのもの。それをどう「器(コンテクスト)」として形作るかをデザインして、デザインートライーリデザインートライ…と、常に調整し続けるって大事です。


 ただ、同じ組織内にいると見えなくなりがちだから、わたしのように客観的に状況を俯瞰できるアドバイザーを配置することをオススメします。


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