top of page
執筆者の写真ぺ ホス(裵 鎬洙)

フィードバックが強くなってしまうあなたへ

「あ~またやっちゃった」


 相手に変えてほしいこと、やめてほしいこと、訂正してほしいことがある時に、自分なりの伝え方をしても伝わらない時、つい強い口調でフィードバックしてしまった経験ってありませんか? わたしはあります。


 特に、これまでにも何回か伝えているのに、同じミスを繰り返したり、変化がみられなかったりすると、もう、言葉にする前からイライラするし、のっけから強い口調になってしまい、相手には「怒っている」という雰囲気だけが伝わり、結局、望むような結果に至らないということが多かったように思います。


 そして、言った後で後悔するというパターン。「あ~またやっちゃった」って。だから、そこに何があるんだろう?って、いろいろ観察してきて、こんなパラダイムが影響してるんじゃないかなと思い当たることが浮かんできました。


「わかれば行動が変わる」


 まず、その人の行動が変わらないのは、その行動を訂正しないのは、必要性や重要性を理解していないからだととらえ、理解させようとします。確かに、バッドの握り方がわからなければ、適切にスイングもできませんし、ヒットも打てませんから、わかることは大切です。


 じゃ、本当にわかれば行動が変わるのかといえば、そんなことないですよね。禁煙、ダイエットなんかは最たるものでしょ?  わかっちゃいるのに、やめられない。そんな一面、誰だって持ち合わせているはずなのに、わたしたちは他人を変えようとする時には、自分のことは棚に上げておいて、「わかれば行動が変わる」と信じてやまないって、もはや、ナゾ!(笑)


やんわりやんわり…そして、ドン!


 その上で、1回でわからなければ、「何回か伝えればわかるだろう」という期待を抱きますね。そして、その期待を裏切られた時、爆発しちゃって、強くいっちゃうんですよね。

 これを「やんわりやんわり…そして、ドン!」と名付けてみました(笑)


 これをする人って、「相手の渋い反応や苦い表情をみたくない」パラダイムがあったりするので、最初はオブラートに包んで伝えて、伝わることを期待します(笑) ところが、それでは伝わらないとなると、もう少しはっきりと伝える必要がでてきます。

 このはっきり伝える時に、「渋い反応や苦い表情を見たくない」パラダイムが発動してしまって、フィードバックに勢いが必要になり、「ドン!」と強くなっているという可能性が考えられます。


そもそもパートナーシップがあれば


 相手がどんなリアクションを示してもいいと許容すること。

 双方が合意の上で交わす会話では関係が壊れないという約束があること。

 これらが、パートナーシップのある職場を作る上では不可欠です。

 パートナーシップがあれば、強く言う必要はなくなります。


 ただ、伝えたいことを伝える。伝えてもなお、相手の行動が変わらないということであれば、別の観点で捉え直す方が効果的でしょう。


 同じ角度で、同じ剣で斬りつけても、斬れなくて「斬れないんですよね」と嘆く時間があったら、「角度を疑う」「手にしている道具を疑う」「そもそも斬る必要性を疑う」ということに時間を使った方が、よっぽど次につながるプロセスになるでしょう。


 そのプロセスが、パートナーシップのある職場をつくることにもつながっていきますからね。どうぞ、しっかり自分を取り扱って、自分が影響する範囲の結果に、違いを創っていきましょう。


閲覧数:76回

コメント


bottom of page