「助けて」「手伝って」と言えない人
仕事でも、人間関係でも、子育てでも、助けを求められない人は少なくありません。
・これくらいのことは自分で何とかしないと… ・あの人も大変だし、自分も頑張らなきゃ… ・いつも助けられてばかりだから、自分からは頼めない…
こんな風に自分の中で考えることは誰にでもあることです。
ただ、これらを人に言わないまま、自分一人で結論づけて、「助けて」「手伝って」を言わないと、何が起きるでしょうか?
その人が精神的に疲れてしまって仕事にいけなくなったり、家事や育児に悩んでうつ症状に悩まされたりすることは、想像に難くないと思いますが、そうこうしているうちに、心の奥の方で「被害者意識」が芽生えてきてしまう場合があります。
「どうせ、わたしなんて…」
誰も、そんな風に、見ていないにもかかわらず、勝手に「どうせ、わたしなんて…」と被害者意識を抱えながら仕事をしている人は少なくありません。
伝えてもいないことなのに、「きっと、◯◯という反応が返ってくるに違いない」と決めつけ、言うことを諦めてしまう人は、現実に起きていることに目を向けて、自分が望まない結果に見舞われることを避けたい一心で、あきらめて、現実から目をそらしている場合があります。
また、何度か伝えて、それでも伝わらなくて、あきらめたくないけれど、あきらめの気持ちでいっぱいになっているという場合もあるでしょう。けれど、いずれの場合も、その相手との間にパートナーシップがあるとはいえないでしょう。
自分とのパートナーシップを損ねている
パートナーシップがあれば、「どうせ、わたしなんて…」と自分をディスカウントすることや、「あの人に言ってもダメ」と相手をあきらめることは、起きにくいものです。
結果的に、どちらのケースでも、1人で抱え込んで、その人が自分自身が大切にしたいことを、相手との関係で天秤にかけて、軽んじてしまっている限りは、どんな「遠慮なく言ってよ」と言ったり、「諦めずに言い続けようよ」と促しても、事態は好転しません。
●大切にしたい意図が何なのか。 ●迷っていることは何なのか。 ●欲しい物を手に入れた先にはいったいどんな未来を思い描いているのか。
いわば「自分は何者か?」ということを見つめ直せるような時間を、もたせてくれるパートナーがいるだけでも、止まっているように見えた出来事にも動きが生まれたりします。(だから、わたしはコーチとして、見つめなおせる時間をセッションとして提供しているのです)
パートナーシップは創り続けていくものですから、1人で抱え込んでいそうな人を見つけたら、ただ、相手が話せる時間をサポートしてあげてくださいね。
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