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わたしが職場内パートナーシップを扱う理由

バラバラのピースが一気に一つになった感覚


 あれは2018年の夏。


 神戸で開かれたSDGsについてカードゲームを通じて体験的に学ぶ勉強会に参加した時のことでした。(ゲームの詳細は著作権に関わることであり、これから学ぶ人の学びを浅いものにしてしまう恐れがあるため、割愛します)


 そのゲームを通して、「現実世界でも欠けているものは、パートナーシップなんじゃないか?」ということが湧いたので、身近な出来事にも照らし合わせてみました。


・人間関係を理由に人が辞める組織には、パートナーシップがないのではないか

・メンタル不全が起きるのも、パートナーシップがないからではないか

・アンガーマネジメントが全盛なのも、パートナーシップがないからではないか

・リーダーになり、上司からは丸投げされ、部下にも相談できずに1人で抱えるのは、どこにもパートナーシップがないからではないか

・「もうちょっと様子見ようか」とすぐ言わないのも、パートナーシップがないからではないか

・そもそもフィードバック=責められていると受け取る文化があるとしたら、そこにはパートナーシップがないのではないか

・上司に進言できない、あるいは上司が聴く耳を持たないのは、パートナーシップがないからではないか

・リーダーシップも、フォロワーシップも、パートナーシップがあればこそ機能するのではないか

・リーダーシップ研修はじめ、研修で学んだことを現場に落とし込んで活かせないのは、そもそも職場内にパートナーシップがないからではないか

・世界の紛争や対立も、パートナーシップがあれば発展的に解消できるのではないか

・不正やパワハラといった案件が噴出しているが、情報リークや単独会見という形で世間に訴えることでしか解消できないのも、パートナーシップの欠如から起きていることではないか

・身の回りでご一緒する相手(店員、チラシを渡す相手、等)との時間に、パートナーシップがあるだろうか…等


 このように「パートナーシップ」という観点から、様々な出来事、動き、関係を振り返ってみたら、バラバラに散らばっていたピースが、音を立ててつながっていく感覚がありました。まさに、大きな器が手元に現れたような衝撃でした。


「練習したことない?知らんよ、そんなこと」とは無茶な話


 その後、主に介護現場の経営者やリーダーと関わる中で、パートナーシップに起因して機能しなくなっている現場のエピソードに数多く触れてきました。


・リクエストやフィードバックすることを躊躇してしまう

・年上部下に指導ができない年下上司が対応に頭を抱えている

・チームで決めた方針に従わない人を指導できずにいる

・気分しだいで対応が変わる人がいるので「怒られない」ことが行動基準になっている

・「あの人なんとかしてください」とリーダーは対応を丸投げされる

・疑問に思うことがあっても、本人がいる前では言わずに陰口をたたく人がいる

・「◯◯だったら、わたし辞めます」と退職カードをちらつかせる人がいる

・相手のスケジュールや事情を無視して、一方的に言いたい放題時間を奪う人がいる

・アイディアを出せと言いながら、アイディアを出しても却下する上司がいる

・「どうせ言っても仕方ない」という空気がはびこっている

・「上(経営者・リーダー)の方針がわからない」という声があちこちから聞こえる

・部下に指導をした後に、毎回後悔している上司がいる…等


 ここにあげたような例は、ほんの一部ですが、現実です。

 こんなことが起きる職場で(こんなことが起きているのに解決できずにいる職場で)、気持ちよく働き続けられるとは、想像しにくいでしょう。

 極まれば、望まない結果(人が大量に辞めるか、メンタル不全に陥るか)に繋がります。極まらなければ、ちょっとしたストレス程度で済むかもしれませんが、その火種を放置して、数年後に大火事になったというエピソードは枚挙にいとまがありません。


 すべて「パートナーシップ」という切り口から紐解くことが可能ですが、まず、そのことに気づけているリーダーが少ない。そして、気づけていても、扱い方がわからずに、結果的に放置してしまっているケースがほとんどです。

 だから、扱い方を一人でも多くの人が実践できるようにトレーナーをしていますが、その理由はたった一つ。


 「人(利用者)を支える人(スタッフ)を支えられる人(リーダー)を増やしたい」


 わたしは、すべての人(利用者・スタッフ・リーダー)がハッピーになるアプローチの一つがパートナーシップだと信じています。


#ぺホス #パートナーシップ #コミュニケーション #人間関係 #扱えないというのは幻想 #トレーニングさえあれば進化する

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